出来上がった回路はケースに入れますが、回路をケースに取り付けるためにはネジを止める穴を開けたり、配線を通す穴を開けなければなりません。そのような作業に以下のような道具を使います。
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ドリル(ドリルの刃)
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穴を開けるためにはドリルを使います。3mmのネジ穴を開けるには3.2mmのドリルを使います。スイッチとか、端子とか、ランプとかを取り付けるのにも穴を開けますが、穴の大きさは取り付ける部品ごとに違ってくるため、セットになったドリルを持っているほうが何かと便利です。
ケースはアルミニュームを使用することが多いと思われますので、金工用のドリルを用意します。
写真のものは 1.5、2、2.5、3、3.2、3.5、4、4.5、4.8、5、5.5、6、6.5 の13本がセットになっているものです。
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ハンド・ドリル
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手近に穴を開けるのにはハンド・ドリルが便利です。
沢山の穴を開けたり、鉄板に開けるのには少し苦労します。
電動ドリル
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あれば重宝します。
特に沢山の穴を開けるときとか、鉄板のように堅い物に開けるときには、無いとつらいものがあります。
リーマ
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穴を大きくするための道具です。
ドリルではせいぜい6mm位の穴しか開けられませんが、部品によってはそれ以上の穴でなければ取り付けられないものもあります。
そのような場合には、まず、5〜6mmの穴をドリルで開けて、その後リーマで穴を広げていきます。広げた穴が部品の取り付け穴に近くなったら、こまめに部品が入るかをチェックします。
いい加減にやると穴が大き過ぎて部品の取り付けにガタが出てしまいます。元には戻りませんから。
シャーシ・パンチ
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20mmとか、30mmの穴を開けるのにはリーマでも限界があります。
比較的大きな穴にはシャーシ・パンチが有効です。シャーシ・パンチというのは雄の刃と雌の刃で穴を開けたい板を挟み、ボルトを使って両方の刃を引きつけ、穴を開ける道具です。
ただし、刃の大きさの種類はいくつかしか選べないので、その大きさの穴しか開けられません。
写真は5段式のもので、上側が雌の刃、下側が雄の刃で、16mm、18mm、20mm、25mm、30mmに穴が開けられます。
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ヤスリ
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プリント板の端とか、ドリルで穴を開けたときに出るバリ(穴の縁がギザギザになる)をきれいのするのに使えます。
私はドリルのバリの場合、開けた穴より太いドリルでゴリゴリと2〜3回まわして取っています。また、穴より太いドリルが無いときには、カッターナイフで削り取ります。この方が簡単です。
でも、ヤスリも持っていれば何かの役に立ちます。
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タップ および ダイス
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タップは板などに雌ネジを作るときに使用します。ドリルのような形をしていますが、刃の部分がネジを作るようになっています。ドリルで開ける穴はネジ穴より多少小さな穴を開けます。3mmのネジ穴を開ける場合には約2.5mmの穴を開けます。
ダイスは棒状のものにネジを作るためのものです。丸い形をしているのがそれです。
それぞれ専用のハンドルにセットして使用します。
写真のものは3mmから12mmのネジを作るタップとダイスがセットになっているものです。
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